記念碑の幕を取り除く(左から)森町長、若林社長、斉藤市長=十国峠

 熱海市と函南町にまたがる十国峠でケーブルカーを運営する伊豆箱根鉄道(本社・三島市、若林久社長)は5日、十国峠の文化財登録1周年記念の感謝祭を開いた。記念碑の除幕式をはじめ、県立熱海高生の演奏・演舞、ご当地グルメの特別販売などのイベントを繰り広げ“国の宝”十国峠をアピールした。

 記念碑は熱海・函南広域行政推進協議会の協力を得て製作した。幅、高さともに40センチ、奥行き20センチの御影石に文化庁から授与されたプレートを取り付け、山頂の記念撮影スポットにもなっている「十国峠」の看板の隣に設置した。

 除幕式には斉藤栄・熱海市長、森延彦・函南町長が出席し、若林社長と幕を取り除いた。若林社長は「十国峠は名にふさわしく、眺望は360度の大パノラマ。これまで以上に十国峠の素晴らしさを伝え、訪れてもらえるようにしたい」とあいさつ。斉藤市長は「十国峠は傑出したジオサイト。地域の発展につなげたい」、森町長も「歴史的、文化的な価値の高さに加え関係者の環境保全への取り組みが登録につながった」と話した。

 オープニングに熱海高の吹奏楽部とエイサー部がコラボで「島唄」などの演奏・演舞を披露し、式に花を添えた。同校ビジネス観光類型の2年生はオリジナル商品の販売に当たった。

 山麓では伊豆・三津シーパラダイスの移動水族館や酪農王国オラッチェの動物展示、パトカー・白バイ展示などがあり、家族連れの人気を集めた。県立田方農業高美術部員がデザインしたラッピング・ケーブルカーもお披露目された。

 十国峠は景観や自然環境が良好に保たれていることが評価され昨年3月1日、登録記念物として告示された。

 【写説】記念碑の幕を取り除く(左から)森町長、若林社長、斉藤市長=十国峠