特別展示しているびょうぶ仕立てのリトグラフ=海光町

 ■葬祭壇飾ったリトグラフ

 マルチアーティストとして世界的に活躍した池田満寿夫さん(1934~97年)の命日の8日を前に、熱海市海光町の「池田満寿夫・佐藤陽子創作の家」で特別展示が始まった。市内で行われた葬儀の際に、祭壇の後ろに飾られたリトグラフ「天女乱舞A−E」を展示している。

 没後20年を迎える池田さんをしのぶ企画で、展示したのは西陣織の打ち掛けを使ったコラージュを基に制作し、六曲一隻のびょうぶに仕立てた作品。天女が空へと舞い上がっていく様子を表現していて、担当学芸員の藤田実花さんは「熱海に転居した後に始まった日本回帰と呼ばれる作風の延長線上にあり、日本の文化を意識して作られた」と解説する。間近に見ることができるように展示ケースに収めず、2階和室の畳の上に置いた。

 池田さんは国際的な版画家で、陶芸家、小説家、映画監督としても活躍した。82年12月から、現在は「創作の家」となっているアトリエを兼ねた自宅でパートナーの佐藤陽子さんと共に暮らし、97年3月8日に死去した。墓所は市内にある。

 8日の入館者にポストカードを進呈する。特別展示は5月22日までの予定。開館時間は午前9時~午後4時半。火曜日休館。入館料は一般300円。問い合わせは創作の家〈電0557(81)3258〉へ。

 【写説】特別展示しているびょうぶ仕立てのリトグラフ=海光町