幕山の岩肌に映し出される映像=湯河原町の幕山公園

 神奈川県湯河原町の幕山公園(湯河原梅林)で8日夜、町に伝わる源頼朝の逸話を題材にしたプロジェクションマッピングのイベント「頼朝の窟(いわや)~2017」が始まった。ドローンによる光のパフォーマンスを融合させた最先端デジタルアートの演出で、来場者を引き付けた。

 石橋山合戦で敗れた頼朝が、現在の湯河原町を領地とする土肥実平・遠平父子の案内で洞窟や大木の洞に隠れ、敵の追手をかわした―といった逸話を基にした構成。発光ダイオード(LED)とフラッシュライトを積んだドローンが飛び交い、クライマックスでは岩壁を壊して巨大な頼朝が出てくる映像を幕山の岩肌に映し出した。臨場感あふれる音響演出と合わせ、幻想空間を生み出した。

 写真、動画の撮影が自由とあって、スマートフォン片手に観賞する来場者も。小田原市から家族で来場した30代の会社員男性は「革新的で、映像にも音にも圧倒された」と満足そうに話した。

 「頼朝の窟」は、同梅林の観梅イベント「梅の宴」を主催する実行委員会が昨年に続いて企画した。今年は新たにドローン演出を取り入れた。梅の宴最終日となる12日までの開催で、午後7時、7時半、8時からの3回。入場無料。梅林は午前9時~午後4時、入園料200円が必要。問い合わせは町観光課〈電0465(63)2111〉へ。

 【写説】幕山の岩肌に映し出される映像=湯河原町の幕山公園