鈴木さん(左)の指導を受ける選手たち=マリンスパあたみ

 ■「水泳普及協力、大会も」

 熱海市和田浜南町のマリンスパあたみで30日までの2日間、県内の障害者水泳のチームが合宿練習に励んだ。同施設が水泳合宿の誘致に力を入れる中で、障がい者チームの合宿受け入れは今回が初めて。この1年ほど、障がい者の施設利用が増えていて、山下篤統括支配人は「2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、障がい者スポーツが注目されている。障害者の利用促進を図り、障がい者水泳の普及に協力したい。いずれは大会も開きたい」と話す。

 合宿で利用したのは、NPO法人「パシフィック・ドルフィン」(焼津市、鈴木しのぶ理事長)で競技に取り組む中学・高校生と成人の3人。いずれも脳性まひで、車椅子を利用している。県水泳連盟常務理事、日本身体障がい者水泳連盟理事などを務める鈴木さんの指導の下、泳ぎ込みやスピード練習に励んだ。

 鈴木さんは「2コースを占有させてもらい、普段できない練習も選手たちにさせられる」と手応えを語り、今春、高校に進学する多々良真毅さん(15)=焼津市=は「いつも練習しているプール以上にいい環境で、泳ぎやすい」と笑顔を見せた。

 同施設によると、2月までの半年間の利用者のうち、障がい者は前年より4割以上多い約700人。前年の倍以上の利用があった月もある。25メートルプール(日本水泳連盟公認)と同じ1階に車椅子で利用可能なトイレ、更衣室、シャワー室があり、車椅子で直接プールサイドまで移動できる。山下統括支配人は「障害の有無にかかわらずいろいろな人に施設を使ってほしい。そのためにも条件が整った施設だとアピールしていきたい」と力を込めた。

 【写説】鈴木さん(左)の指導を受ける選手たち=マリンスパあたみ