漁師が素潜りで収穫したワカメを引き上げる関係者=伊豆山沖

 ■「成長あまりよくない」

 熱海市の伊豆山沖で30日、伊豆山の春の味覚の一つ、天然ワカメの収穫が始まった。伊豆山漁業会の漁師3人が、海中で育ったワカメを素潜りで刈り、約100キロを水揚げした。ワカメ漁は4月中旬まで続く見込み。

 同漁業会は例年、ワカメの成長を確認した上で、漁の解禁日を設定している。今年の解禁は26日だったが、天候不順などが続いたため、漁を延期していた。

 漁船で沖合50メートルほどに出ると、漁師たちは次々と海に入った。海中で育ったワカメを選んで漁獲した。採ったワカメを確認し「メカブが育っていないし、先が枯れた葉もあり、あまり成長がよくない」と話す漁師もいた。

 漁師の一人、島康之さん(56)によると、30年ほど前は伊豆山や熱海地区の宿泊施設からの注文を受け、1週間に3トン以上収穫していたという。近年は宿泊施設からの注文はなく、個人客にのみ販売している。「ホテルからの注文がまた入るようになれば、水揚げを増やしたい」と話した。

 【写説】漁師が素潜りで収穫したワカメを引き上げる関係者=伊豆山沖