菊の花を供える参列者=福道町の殉職碑

 ■工事殉職者67人を慰霊

 熱海市と市観光協会は5日、福道町の丹那トンネル工事関係者殉職碑前で感謝祭を行った。市や観光、鉄道、福祉関係者ら50人が参列し工事で犠牲になった67人の霊を慰め、熱海発展の礎になった同トンネルに感謝した。

 斉藤栄市長は「熱海市は10日に市制施行80周年を迎える。発展の歴史を振り返り、将来を展望する絶好の機会。町のにぎわいが増しつつあるなど、明るい流れを止めることがないよう、課題に取り組む。工事で犠牲になられた方々のご恩や情熱を忘れることなく、熱海の飛躍に全力を尽くす」とあいさつした。

 中島幹雄観光協会長は「今の熱海の発展は丹那トンネルなしでは語れない。東京と熱海が1本のレールでつながり、熱海の歴史が始まった。感謝祭が未来永劫(えいごう)続くことを祈る」と述べた。

 参列者が順に殉職碑に向かい、祈りをささげ菊の花を供えた。感謝祭の後、明るい社会づくり運動熱海・伊東地区協議会と立正佼成会熱海教会が慰霊式を行った。

 約7・8キロの同トンネル工事は、1918(大正7)年に着工、34年の開通まで16年を要した。延べ250万人が工事に従事、21年4月、東口300メートルで起きた大崩落で16人が殉職するなど、67人の犠牲者を出した。

 【写説】菊の花を供える参列者=福道町の殉職碑