熱海市が本年度から現在地への改築に着手する市役所南支所・市消防署南熱海出張所

 ■多目的室など整備 津波から緊急避難機能も

 熱海市は本年度、下多賀にある市役所南熱海支所・市消防署南熱海出張所の改築事業に着手する。現在地に現行と同じ合築の施設を建設。住民が利用できる多目的室も設けるほか、津波から緊急避難できる機能を持たせる計画という。

 現在の支所・出張所は鉄筋コンクリート造り延べ床面積929平方メートル。1969年の完成から半世紀経過して老朽化が著しく、耐震基準も満たしていない。建て替えにあたっては海抜2・9~5・9メートルの現在地が津波浸水域に入ることから移転改築も一時検討したが、発生頻度が50年から100年に1度のレベル1地震で想定される最大津波高7メートルには、擁壁などで対応できるとの判断から現在地への改築方針を決定。住民の同意を得て着手の運びとなった。

 計画によると、規模や構造は未定だが、鉄骨造り3、4階建て程度を検討中。機能としては支所と出張所に加え、住民が会議や生涯学習、作品展示に利用できる多目的室などを設ける。外階段を設置し、津波から一時的に避難できるような機能も持たせる。消防署出張所については設備、装備面の強化を図る方針という。

 本年度は2800万円の予算で基本・実施設計を行い、設計が完了次第着工する。工事は消防署側施設を一部残して解体し、出張所機能を維持しながら進めるとしている。市の担当者は「利用者に快適で使い勝手の良い施設にしたい」と話した。

 【写説】熱海市が本年度から現在地への改築に着手する市役所南支所・市消防署南熱海出張所