熱海市が落成防止対策を行うホテルニューさがみや裏の津波避難路=伊豆山

 熱海市は本年度、津波避難ビルに指定している伊豆山の「ホテルニューさがみや」裏手の市道を津波避難路として整備する。市道沿いの老朽化した落石防護施設を更新し、津波から逃れる住民や観光客の安全を確保する。

 整備箇所は途中に階段もある歩行者専用区間で、海岸付近の住民や観光客の避難路と位置付けられている。だが、片側は切り立った急傾斜地で、昨年には防護柵のない箇所で倒木が発生。道路をはさんだ向かいのホテル施設の一部が損壊する被害があり、落石防止対策が急務となっている。

 傾斜地の一部を所有する企業の協力を得て行う整備工事では、長さ約30メートル、高さ5~10メートルの老朽化した現在の落石防護柵を撤去。かわって斜面に金属製の落石防護ネットを張って落石を防ぐ。事業費は約1千万円。来年3月までの完成を目指している。

 26日に開かれた伊豆山地区の第4回津波対策協議会では、ソフト面(避難)を中心とする基本方針(素案)がまとまった。対策項目には市が本年度整備する市道の落石防止対策も盛り込まれた。市都市整備課の担当者は「放置すれば、地震で土砂崩れの危険もあった箇所。観光客や住民が安全に高台に避難できるようにしたい」と話した。

 【写説】熱海市が落成防止対策を行うホテルニューさがみや裏の津波避難路=伊豆山