森さん(右)による読み聞かせに耳を傾ける「ごはんがっこう」の参加者=市いきいきプラザ

 ■大震災の教訓語る

 熱海市内初の「こども食堂」を主催する「スマイル熱海」(石橋浩美代表)は7日、市いきいきプラザで開いた「ごはんがっこう」に、「タカタ・フェスタ」スタッフを迎えて東日本大震災に関する講話を聴いた。同フェスタとの合同企画で、子ども10人を含む30人余りが震災の教訓を踏まえたメッセージに耳を傾けた。

 スタッフは岩手県陸前高田市出身の森志津枝さん(57)=栃木県那須塩原市=で、実家は沿岸部にあり、自身は葬儀や法事のために震災発生の前日まで滞在していたという。

 森さんは巨大津波にのまれた高田松原に残った“奇跡の一本松”をモチーフにした絵本「希望の木」を読み聞かせた上で、「一本松は陸前高田の希望の象徴だった」と説明した。

 また「津波てんでんこ」という言葉を紹介し「皆がそれぞれ自分で自分の身を守り、逃げること。家族であらかじめ逃げる場所を話し合っておいてほしい。避難所もどんな場所にあるのか、一度確認してほしい」と呼び掛けた。

 講話の前には、参加者が高密度ポリエチレン(ハイゼックス)の包装食袋を使った炊飯を体験し、カレーをかけて試食した。袋を閉める位置によって炊け具合が変わることを確認し「やってみなければ分からなかった。体験できて良かった」と話す参加者もいた。

 同フェスタは陸前高田応援イベントで、13、14日に熱海市の渚親水公園で開かれる。石橋代表もスタッフを務めていることから、合同企画が実現した。13日に歌手白井貴子さんが支援ソング「松の花音頭」を歌う際に、来場者に配る「ゆめちゃんうちわ」作りにも取り組んだ。

 【写説】森さん(右)による読み聞かせに耳を傾ける「ごはんがっこう」の参加者=市いきいきプラザ