飲食を楽しむ行楽客でにぎわう「春のあたみビール祭り」=渚親水公園(3日)

 ■Uターンで6、7日伸びず

 大型連休(4月29日~5月7日)の熱海市内は好天に恵まれたこともあり、多くの観光客でにぎわった。後半の5連休のうち3~5日は、イベントの人出が前年を上回り、観光・宿泊施設や交通機関も好調だった。「5日にはUターンが始まったようで、6、7日は入り込みは思うように伸びなかった」という声もあった。

 ■宿泊施設 5連休のうち3日間ほぼ満室

 宿泊客は後半の5連休に集中し、特に3~5日がほぼ満室だった。前半は29日の祝日が土曜日に重なったことで、思うように伸びなかった。

 熱海温泉ホテル旅館協同組合は「6日は中規模施設の客入りが6割、大規模施設で7割を超え、健闘した。全体的には例年並みの入り込みになったのではないか」と分析した。

 ■姫の沢・花まつり ツツジの開花遅れ45・4%減

 姫の沢公園で開かれた「花まつり」(4月29日~5月5日)の来場者は前年比45・4%減の延べ4万1500人と振るわなかった。1日平均の来場者は5929人(昨年7600人)だった。

 同公園管理事務所は「会期が昨年より3日短く、大型連休中の見どころであるツツジの開花の遅れが影響した」と説明。バス利用の団体客の減少も響いたと分析した。期間中のイベントは好評で、家族連れなどに喜ばれたという。

 ■ビール祭り 浜焼き人気、1日1万7千人

 「第4回春のあたみビール祭り」(市観光協会主催)は3日と4日に1万7千人ずつが来場し、前年比36%増だった。浜焼きコーナーが人気を集め、満席状態が続いたため、増席して対応した。

 同協会は「2日間とも好天に恵まれたことと、初日が後半の5連休のスタートに重なったことも来場者増につながったのではないか」と話した。

 ■伊勢海老磯まつり 子ども企画好評 6%増え1600人

 「第8回春のそれ伊豆山伊勢海老(えび)磯まつり」(伊豆山温泉旅館組合主催)は4、5日の2日間で、前年より6%増の約1600人が来場した。両日とも客の出足が早く、用意した伊勢エビ約200キロ分など、飲食物を完売した。

 同組合は「リピーターも多く、イベントが定着してきた。紙かぶと作り体験など、子ども向けの企画が家族連れに好評だった」と振り返った。

 ■ながはま特設市 大型遊具人気、1万7500人来場

 「ながはま特設市」(多賀観光協会主催)は4月29、30日と5月3~7日の前後半に分けての開催で、合わせて1万7566人が訪れた。1日平均の来場者数は2509人で、前年に比べ1・2%増だった。

 長浜海浜公園の一角に設置された大型遊具が子ども連れの人気を集め、イベント会場と行き来する姿も多く見られた。同協会は「子ども連れを中心に滞留時間が延びた。イベントもにぎわい度が増した」と語った。

 ■ビーチライン 後半天候良く4・2%増

 有料道路「熱海ビーチライン」の通行台数は9万3082台で、前年同期と比べ4・2%増加した。日別の通行台数は公表していないが、3~7日は各日1万台以上の利用があったという。

 同道路管理事務所は「前半は前年を下回っていたが、後半の5連休が、天候も良かったため前年を大きく上回った」と話した。

 ■初島航路 日帰り客増で1万9300人乗船

 熱海・伊東―初島で旅客船を運航する富士急マリンリゾートによると、熱海―初島の乗船客は計1万9374人で、前年同期比16・2%増だった。

 期間を通して天候に恵まれ、海上遊覧と日帰りの離島観光を楽しむ利用客が多かった。連休後半の3~5日には臨時便を出して増大する観光客に対応したという。同社の担当者は「好天だったこともあるが、熱海のにぎわいが利用客数に表れた」と話した。

 ■起雲閣 家族連れ多く微増の4600人

 文化観光サロン「起雲閣」の入館者は計4633人で、前年同期に比べ微増だった。最も入館者が多かったのが5日で721人、次いで4日が707人、3日は590人を数えた。

 同館は「3~5日は家族連れが多かった。新緑に包まれた庭園を散策する人も多かった」と振り返った。

 【写説】飲食を楽しむ行楽客でにぎわう「春のあたみビール祭り」=渚親水公園(3日)