除幕しお披露目される役行者像=伊豆山

 ■「本来あるべき所」

 熱海市伊豆山の走り湯神社の例大祭に合わせて14日、同神社前に移設された役行者(えんのぎょうじゃ)像のお披露目式が開かれた。移設に協力した大江戸温泉物語(本社・東京都中央区)と地元関係者が除幕し、地域への“帰還”を祝った。

 高さ80センチほどの石像で、かつては海岸近くのほこらに祭られていたという。有料道路・熱海ビーチライン(1965年開通)の工事の際、当時のホテル水葉亭の経営者が像を敷地内に移し、半世紀にわたって保存してきた。

 昨年、同ホテルを取得した大江戸温泉物語の森田満昌社長が「本来あるべき所に座ってもらう方が地域のためにも良いのではないか」と提案し、移設が決まった。伊豆山温泉の観光関係者が伊豆山神社や地元町内会、市などと協議した上で、役行者が見つけ修行したとされる走り湯のそばで、同神社参道階段脇の伊豆大島を望む場所に据えた。

 同社伊豆エリア担当の横山英幸次長らと共に除幕した、大江戸温泉物語ホテル水葉亭の小林伸一郎支配人は移設の経緯を交え「今後はより多くの人に像を知ってもらえたら幸い」とあいさつ。伊豆山温泉旅館組合の中川勝仁組合長は「役行者にいいご縁をもらった。引き続き一丸となって伊豆山を盛り上げていきたい」、伊豆山地区連合町内会の当摩達夫会長は「地元としても大切にしていきたい」と話した。

 【写説】除幕しお披露目される役行者像=伊豆山