本年度から補助金が交付されることになった中学校の部活動。保護者の負担軽減に加えて活動の活性化が期待される=多賀中

 ■使途は学校裁量

 熱海市教育委員会は本年度、市立全中学4校の部活動に補助金を交付した。用具の購入や遠征の費用など保護者負担の軽減などを願った初めての措置で、来年度以降も継続する方針。

 部活動は保護者から集める部費(父母会費)と、後援会の支援などで運営されている。だが、運動部であればユニホームや用具の購入が別途個人負担で、大会や練習試合の遠征費用など部費でまかないきれない出費も少なくない。学校関係者によれば、経済面に加えて遠征の送迎を担うこともあり、保護者の負担は計り知れないものがあるという。

 補助金は負担軽減と部活動の活性化を願って本年度初めて200万円を予算化。部活動に取り組む生徒1人当たり3千円、各部と各校にそれぞれ3万円を交付した。補助金の使い道は学校裁量とし、各校は各部の要望、事情に沿って中体連の参加費、物品購入費、大会交通費などに使っているという。

 市教委によると、市内4校には現在、野球、バレーボール、バスケットボール、ソフトテニス、卓球、サッカー、バドミントン、剣道、吹奏楽、美術、パソコンの部活動があり、1~3年生計498人が活動している。このほか、部活動のない陸上、水泳、相撲などの個人競技に打ち込む生徒もいる。部費については文化部と運動部、活動によって開きがあり、月額5千円を徴収している運動部もあり、用具購入などを加えた保護者負担は相当額に上るとされる。

 三田光行教育長は「部活動は学習とともに生徒の成長に大きな役割を果たしている。負担の大きさを理由に部活動を諦めるようなことがないよう少しでも負担を軽減したかった。部活動の活性化にもつなげたい」と話した。

 【写説】本年度から補助金が交付されることになった中学校の部活動。保護者の負担軽減に加えて活動の活性化が期待される=多賀中