設置した捕虫器を確認する雨宮宮司(左)と雨宮社長=来宮神社

 熱海市西山町の来宮神社は、参拝者が気持ちよく過ごせる環境づくりの一環で今夏、ドイツ製の蚊専用捕虫器を導入した。28日までに境内7カ所に設置を完了した。雨宮盛克宮司は「境内で気持ちよく、ゆっくりと過ごしてもらえるように、これからも良いものを取り入れて環境を整備していきたい」と話した。

 デング熱などの感染症を媒介する蚊の除去対策を検討していた雨宮宮司が、いとこでもある害虫駆除会社「雨宮」(名古屋市)の雨宮秀寿社長に相談し、紹介されたのが同捕虫器だった。

 電動ファンで人の皮膚や汗に似せた特殊なにおいを拡散させて蚊を誘引し、吸引・捕獲する装置で、殺虫剤を使わないのも特徴。雨宮社長は「設置や管理がしやすく、効果はもちろんコストパフォーマンスも高い」と話す。

 6月以降、蚊の発生しやすい場所を確認した上で電源を確保し、同社が境内の各所に据えた。

 捕虫器を輸入する「環境機器」(大阪府)の担当者によると、検疫所や行政、研究所などで調査のために使われるほか、ショッピングセンターやビアガーデン、幼稚園での導入例はあるという。

 雨宮社長らは「神社仏閣でこのような本格的な蚊の除去装置を導入するのは、初めてなのではないか」と語り、雨宮宮司は「熱海をはじめ伊豆各地は屋外施設が多い。蚊の除去対策の参考例にもなるといい」と期待した。

 【写説】設置した捕虫器を確認する雨宮宮司(左)と雨宮社長=来宮神社