新造船の進水を祝いもちをまく参列者=網代港

 国の助成を受け、熱海市網代の網代漁業(泉沢宏社長)が10年ぶりに定置網作業用の第三十八鵬漁丸(長さ23メートル、19トン)を建造、31日、網代港で進水式を行った。漁業関係者ら約100人が参列し、船の安全と豊漁を祈った。

 水産庁が28年度から行う水産業競争力強化漁船導入緊急支援(漁船リース)事業で、漁船取得費用の半分を補助する。資材の高騰などで、老朽化した漁船の更新などが難しい状況にあり、漁業の担い手育成のため、漁船の円滑な導入を目指すもの。

 新造船は2億円で、県漁連協同組合連合会が所有する。同社がリースを受け、使用料を払う。県内初の適用で、同連合会によると、ほかに16件の申請があるという。

 定置網の作業は、網を引き上げる船と、魚を運ぶ船が組んで作業を行う。新造船は2隻目の引き上げ用の船でクレーン2基が付いている。定置の船は4隻となった。

 進水式では神事に続いて、参列者がもちまきを行った。作業を行う社員らを乗せて出船し、乗り心地を確かめた。進水式後、和田浜南町のホテルで祝賀会を開いた。

 泉沢社長は新造船について「(網を引き上げる船が)1隻しかなく、故障すると操業ができなくなる心配があった。もう一カ所、網代岬沖に操業を休止している定置網があり、復活の第一歩になれば」と話した。

 【写説】新造船の進水を祝いもちをまく参列者=網代港