優しいタッチで熱海の名所・旧跡を描いた作品が並ぶ原画展=起雲閣

 ■レトロな雰囲気の熱海描く

 熱海市昭和町の起雲閣で1日、企画展「熱海百景絵はがき原画展」が始まった。西熱海町に住む挿絵作家・酒井理恵子さん(41)が、市内の名所や風物を題材にして手掛けた絵はがきシリーズの原画25点が並び、レトロな雰囲気を感じさせる作品が来館者の目を引き付けている。

 「自分が感じた熱海のすてきなところを伝えたい」―と、2010年から絵はがき制作を続けている。原画展は14年に市立沢田政広記念美術館で開催して以来、2回目。展示作は前回から8点増えた。

 シリーズ第1弾で海光町の石畳を描いた「石坂浪漫コース」をはじめ、「起雲閣」「旧日向家熱海別邸」「網代地区・ひもの銀座」「伊豆山神社」、最新作の「ジャカランダの遊歩道」など、A4判前後の画用紙に透明水彩で描いた原画がずらりと並んだ。

 いずれもロケハンを重ね、資料で歴史などを調べた上で、思い浮かんだ“物語”と合わせて題材を表現していて、画面にレトロな服装をした表情豊かな人物や猫が登場するのも特徴。酒井さんは「イラストの中の人々の感情を想像しながら見てもらえたらうれしい」と話した。

 9月29日まで。入館料(大人510円、中学・高校生300円)のみで鑑賞できる。問い合わせは起雲閣〈電0557(86)3101〉へ。

 【写説】優しいタッチで熱海の名所・旧跡を描いた作品が並ぶ原画展=起雲閣