熱海市役所を出発する屋外広告物の移動計測車両=市役所

 ■東京五輪へ県、計測車両使い記録

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、伊豆半島の良好な景観形成を目指す県は9日、屋外広告物の実態調査を開始した。設置状況を記録できる移動計測車両を利用し、伊豆地区13市町の主要幹線道路沿線の違法な野立て看板などを特定する基礎データを収集する。初日は熱海市から三島市にかけた県道などを調査した。

 調査は移動しながら3次元の立体映像を連続撮影できるカメラ、レーザー、各種センサーを搭載した専用車両を用いて、伊豆地区の国道、県道、主要市町道など総延長約750キロ区間にわたって行われる。期間は10月末まで。

 撮影・記録したデータは県と各市町が個別に分析する。野立て看板を中心に設置場所、高さ、面積などを調べ、違法な広告物については設置者に対して許可申請、改修、撤去などの是正を勧告、指導する。

 伊豆半島の良好な景観形成をめぐっては、県が本年度中に、幹線道路への屋外広告物設置の規制を強化する方針を打ち出している。県と13市町でつくる伊豆半島景観協議会も、東京五輪・パラリンピックまでに違法看板をなくす取り組みを本格化している。県景観まちづくり課の担当者は「今回の調査で屋外広告物の設置状況をデータ化し、各市町と協力して違法広告物の是正、撤去を進めていく」と話した。

 【写説】熱海市役所を出発する屋外広告物の移動計測車両=市役所