「県民の日」にちなんだ特集で県内各地の鳥瞰図が並ぶ掲示コーナー=市立図書館

 熱海市立図書館は、「県民の日(21日)」にちなんだ特集「静岡県各地の鳥瞰(ちょうかん)図展」を4階掲示コーナーで開いている。伊豆各地の観光案内に加え、茶の産地や全国産業博覧会などを題材にした鳥瞰図12点が並び、来館者の目を引き付けている。9月30日まで。

 全国の鳥瞰図を地域ごとに紹介するシリーズ企画「華麗なる鳥瞰図の世界」展の特別編。県内各地を題材に、大正から昭和にかけて作られた図を集めた。

 1925年発行の「熱海温泉理想郷桃山案内」は熱海駅周辺の分譲地販売のために作られた図で、展示したのは熱海にゆかりの文人・坪内逍遥の寄贈品。昭和初期の伊東市を描いた「伊東名所図絵」(28年)、下田を中心に伊豆半島を南から俯瞰した「南伊豆遊覧交通鳥瞰図」(25年)、旅館「養気館新井」が発行した「修善寺温泉御案内」(27年)などが並ぶ。

 県茶業組合連合会議所が27年に発行し、「牧ノ原茶園」が「世界第一」と表示された「茶の静岡県」、浜松市での全国産業博覧会開催時に作られた「浜まつ」(31年)もある。企画担当の嘱託職員・北川幹夫さんは「それぞれのテーマで作られた鳥瞰図を通して、静岡県への理解を深めてもらえたらうれしい」と話す。

 同図書館は坪内逍遥が熱海や周辺の鳥瞰図を収集していたことにちなみ、創立100周年記念事業で2015年に全国の鳥瞰図を購入。現在は約170点を所蔵している。

 問い合わせは同図書館〈電0557(86)6591〉へ。

 【写説】「県民の日」にちなんだ特集で県内各地の鳥瞰図が並ぶ掲示コーナー=市立図書館