修験者の読経が響く中、宝筺印塔に手を合わせる参列者=日金山

 ■富士山の山岳仏教定着 県内外から36人

 熱海市の団体「富士山と末代(まつだい)上人、熱海の会」(真鍋梅美会長)は24日、日金山で末代上人供養祭を開いた。県内外から36人が参列し、富士山の山岳仏教を定着させた平安末期の僧・末代上人をしのんだ。

 東光寺近くの宝筺印塔(ほうきょういんとう=供養塔)の前で、富士山修験を受け継ぐ村山の修験者たちが読経し、参列者が順に手を合わせた。真鍋会長は「徳川家康が『天下に比類なきものは富士山と伊豆権現(現・伊豆山神社)』と言ったというが、伊豆権現の隆盛も末代上人のおかげ。末代上人を大事にしていきたい」とあいさつした。

 修験者の一人、六所幸雄さんは「末代上人を知ることは富士山を知ることになる。末代上人のことを皆さんに知ってほしい」と呼び掛けた。

 この後、同寺で岡本慈興・般若院副住職が読経し、参列者が焼香した。

 末代上人は走湯山(同神社)で修行を重ね、1132(天承2)年に富士山初登頂を遂げた。その後数百度富士に登り、山頂に大日寺を構えた―とされる。宝筺印塔は1814(文化11)年に末代上人の千年遠忌として、当時の般若院住職が建立した。

 【写説】修験者の読経が響く中、宝筺印塔に手を合わせる参列者=日金山