中国人旅行者誘客に向けてスマホ決済への対応を促す朱さん=昭和町の起雲閣

 三島信用金庫主催のインバウンドビジネスセミナーが26日、熱海市昭和町の起雲閣で開かれた。市内の宿泊、飲食、物販の事業主ら約40人が参加し、経済産業省が創設し普及に取り組む「おもてなし規格認証2017」、中国人旅行者が求めるスマートフォンによる支払い決済について研さんした。

 同金庫の顧客事業者の事業支援などを目的に、営業エリア各地で行っているビジネスセミナーの一環。中国人客を誘致する沼津市の一般社団法人富士山浪漫之旅の職員で、8億人が利用しているという中国のスマホ決済サービス「ウイチャットペイ」の日本における普及の旗振り役を務める朱珠さん(中国・四川省出身)、おもてなし規格認証の認証機関である静岡商工会議所の堂園直昭さんが講師を務めた。

 朱さんは「中国ではスマホ決済が当たり前。日本の現金決済をわずらわしく思っている」と説明。人口の20%前後が日本に来ている香港や台湾を引き合いに出し、現在0・8%にとどまっている中国の巨大な潜在的需要を強調し、スマホ決済への対応を促した。

 堂園さんは、サービスの品質を「見える化」するおもてなし規格認証の取得のメリットなどを紹介し、2020年東京五輪に向けた地域観光ブランドづくりを呼び掛けた。

 参加者は講演に熱心に聞き入り、インバウンド対策として電子決済の導入、おもてなしの質的向上の重要性を再認識した。

 【写説】中国人旅行者誘客に向けてスマホ決済への対応を促す朱さん=昭和町の起雲閣