■骨つぼ108体と合祀400体

 熱海市伊豆山の公益財団法人熱海日金山霊園(尾崎匡理事長)は本年度、霊園内に納骨堂を整備する。宗教を問わず比較的安価な料金で利用できる同霊園初の納骨堂で、来年4月の利用開始を予定している。

 施設は石造り約6平方メートルで、特定の宗教色を排した造りとする。内部には骨つぼ108体と、お骨をまとめた合祀(ごうし)400体を納めることができる。近く詳細設計に着手し、来年3月の完成を目指している。事業費は約1300万円。料金は5年間の骨つぼの納骨を経て合祀に移行する基本プランで30万円程度を計画している。追加料金で骨つぼの納骨期間を延長することもできるようにする。

 同市と伊豆箱根鉄道が出捐(出資)し1991年に開所した同霊園は面積約5万3千平方メートル、総区画数2666。納骨堂は将来的な需要を見越して開所10年目の2000年に構想が打ち出されたが、具体化しなかった。その後、15年に同市が行った墓地に関するアンケートで高額な墓の購入費用、将来の維持管理などで不安を抱く市民が多いことが改めて浮き彫りとなり、同財団が計画を再始動した経緯がある。

 担当者は「将来の維持管理に不安を抱えて相談に来る人が増えており、納骨堂の有無や計画の問い合わせもある。需要はますます高まるものと予想され、納骨堂整備によって不安を和らげ、安心して利用してもらえるようにしたい」と話した。