景観を重視し明るく開放的な空間デザインがグッドデザイン賞を受賞した熱海ふれあい作業所=網代

 ■自然感じる展望カフェ、プレハブ事務所を改修 「食」テーマに空間を演出

 熱海市網代の障害者就労支援施設「NPO法人熱海ふれあい作業所」(荻沢洋子理事長)の施設が、2017年度グッドデザイン賞を受賞した。プレハブ事務所を改修し、自然をダイナミックに感じる「展望カフェ」と、「食」をテーマにした空間演出で、同賞のシンボル「G」マークを獲得した。

 昨年11月に完成した施設は鉄骨プレハブ2階建て、延べ床面積約350平方メートル。工事現場の仮設事務所のようだった施設を大規模改修し、1階は利用者や職員らが集う本格的な厨房カウンターと食堂、開口部の大きな吹き抜けの中央階段を昇った2階に事務所を配置した。相模湾に浮かぶ初島や伊豆大島、水平線を絵画を見る感覚で楽しめるよう大きな窓を多数設けた。

 壁や天井は白に統一し、建具は明るい色調の木材を使用。トイレや更衣室など小部屋の天井は、同作業所がイメージカラーとする虹色を部屋ごとに淡いパステル調で塗り分けるなど、遊び心も大切にした。

 日本デザイン振興会が主催する同賞には本年度、958社4495件の応募があり、1403件が受賞した。同作業所は建築家、構造設計事務所と3者共同で応募し、有名企業の主力製品と並んで栄えある賞に輝いた。

 荻沢理事長は「うれしいし、福祉施設もいただけることが分かって励みになる。開かれた施設を目指し、地域でイベントなどに広く使ってもらえるようにしていきたい」と喜びを語った。

 【写説】景観を重視し明るく開放的な空間デザインがグッドデザイン賞を受賞した熱海ふれあい作業所=網代