監督らの指導を受ける日本ろう者水泳協会の強化指定選手たち=マリンスパあたみ

 ■「試合のイメージ構築」

 熱海市和田浜南町のマリンスパあたみで9日までの3日間、日本ろう者水泳協会の合宿が行われている。11月に開催されるユース・デフリンピック選手選考会を兼ねた日本選手権に向けた合宿で、中学3年~大学1年の強化指定選手7人とOB数人が、泳ぎ込み練習に励んでいる。

 同協会が熱海を合宿地にするのは今回が初めて。理事の鈴木しのぶさんが今春、自身が率いる県内の障害者水泳チームの合宿でマリンスパを使用したことから紹介した。

 強化指定選手の合宿は本年度5回目で、宮城、山形県からの参加もあった。会長の向鉄也さん、監督の豊田律さん、コーチの鈴木さんの指導の下、午前と午後に数時間ずつ練習に打ち込んでいる。

 県内からは夏季デフリンピック競技大会で銀2個、銅1個のメダルを獲得した津田悠太選手(飛龍高1年、御殿場市)が参加。「マリンスパで泳ぐのは今回が初めて。水温が温かく落ち着いて泳げる」と泳ぎ心地を語り、秋季短水路大会も視野に入れ「自分の得意な自由形以外の種目も頑張りたい」と表情を引き締めた。

 豊田さんは「試合用プールなので試合のイメージがつくれる。営業開始前に貸し切り利用ができるなど配慮してもらえるのもいい」と語った。マリンスパの山下篤支配人は「健常者だけでなく障害者にももっとこの施設を使ってほしい。いずれは障害者の大会を誘致できたらいい」と思いを話した。

 【写説】監督らの指導を受ける日本ろう者水泳協会の強化指定選手たち=マリンスパあたみ