コンゴでの体験を語る高村さん=市立図書館

 熱海市立図書館は21日、京都大大学院生で日本学術振興会特別研究員の高村伸吾さん(32)を迎えて特別講演会「アフリカ探訪紀~コンゴの奥地から日本の明日を考える」を館内会議室で開いた。市民ら約50人が集まり、高村さんのコンゴ(旧ザイール)での体験談に耳を傾けた。

 高村さんは市内で生まれ、神奈川県内で育った。2011~13年にコンゴで日本語教育に携わり、12年にはコンゴ川を丸木船で下る体験をした。その後、現地で文化人類学的調査に取り組んでいる。

 講演では国の概要に触れた上で、川下り体験を写真や映像を交えて紹介。「今しかないというコンゴの人たちの時間感覚になじんだ。恩返しをしたいと考え、コンゴの復興を研究のテーマにした」と語った。

 また紛争で橋や道路が荒廃し物流が困難な実情を説き、自分たちで橋を直したいと思う村の人たちと橋の再建に取り組んだ経緯を報告。「コンゴの人たちは相手を自分の一部として感じ、助ける・助けられるという関係性をつくり、今を切実に生きている。自分は1%でも可能性があればやってみることを学んだ」と振り返った。

 参加者は普段目にする機会の少ない現地の写真に注目しながら、高村さんの話に耳を傾けた。

 【写説】コンゴでの体験を語る高村さん=市立図書館