グループワークで出た意見を発表する生徒=熱海高

 ■「バリアフリー」授業

 県立熱海高の福祉類型とビジネス観光類型の3年生26人が17日、バリアフリー旅行会社を営む伊東市の夫妻を講師に迎え、講話とグループワークを通して「心のバリアフリー」と「もてなし」について考えた。

 講師は「青いかば旅行社」を営む長谷川浩平さん(47)優子さん(47)夫妻で、同社で取り組むまち歩きツアーや福祉授業などの活動を紹介。「これからの観光地は高齢者や障害者の視点を持つことが必要」と指摘した。

 36歳で脊髄小脳変性症を発症した浩平さんは、自身の体験から「困っているようだと思ったら『何かお手伝いしましょうか』と声を掛けてほしい」と呼び掛けた。

 グループワークは先ごろ生徒たちが運営した「高校生ホテル」を踏まえ、「味と湯の宿ニューとみよし」に長谷川さん夫妻が宿泊する想定で、チェックインや食事などの場面ごとに配慮すべきことを考えた。

 各班で「食事の時に必要なものを聞く」「手伝うことはないですか―と声を掛ける」「目線を合わせて説明する」「動線の安全を確保する」などの意見が上がった。優子さんは「選択肢を用意して利用者が選べるような配慮があるとありがたい」などとアドバイスをした。

 同校では生徒によるバリアフリー旅行のプランニングを視野に入れた取り組みを進めていて、長谷川さん夫妻を迎えた授業はその一環。本年度はこれまでに認知症サポーター養成講座や救命講習なども両類型の生徒が合同で受講している。

 【写説】グループワークで出た意見を発表する生徒=熱海高