■来年度以降、施策に反映

 「活動的な高齢者は生活満足度が高い」―。熱海市が市内の高齢者を対象にヒアリング形式で本年度行った「いきいき活動調査報告書」から、日々の活動と生活満足度の相関関係を示す結果が明らかになった。

 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けられるよう住まい、医療、介護、予防、生活支援を一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の基礎資料として初めて実施した。性別、年齢、世帯区分などが均等になるよう抽出した432件を対象に、市職員36人が2人一組となって7、8月に各世帯を訪問して19項目を聞き取り調査し、342件から回答を得た。回答率は79・2%だった。

 報告書によると、生活満足度で「満足」と答えた人は26・5%、「やや満足」が15・5%、仕事や活動、趣味で週3日以上外出している人は44・9%だった。日常の困り事や手助けが必要と思われることの有無では71・8%が「ない」と答え、「ある」と答えた人は具体例として「家事・買い物」「力仕事」「健康不良」「介護・看護・通院」などを挙げた。

 関心事については「健康・スポーツ」が25・1%、「働くこと」が20・5%、「自然とふれあい」が17・0%、「ボランティア」が15・5%。経験や知識を生かせる分野では14・0%が「ボランティア」、13・2%が「樹木ガーデニング」、9・1%が「調理や栄養管理」と答えた。住み慣れた地域で暮らし続けるために必要な支援は「近隣住民」「家族」「行政機関」の順で多かった。

 結果の分析では1週間の活動日数が多い人ほど生活満足度が高いことが判明。1人暮らしは一般世帯と比べて生活満足度が低く、困り事や手助けを必要とすることも多くなる傾向にあった。市の担当者は「活動頻度の向上による交流促進が生活満足度につながっていくと考えられる」と述べ、来年度以降の高齢者福祉施策に反映させていくとした。