地域コミュニティーを維持するための具体策について意見を述べる出席者=伊豆山の熱海伊豆海の郷

 ■コミュニティー維持など意見交換

 熱海市泉・伊豆山地区の小地域ケア会議が回を重ね、地域課題の解決策を探っている。30日に複合型介護福祉施設「熱海伊豆海の郷」で開いた35回目の会議には民生委員、町内会長ら20人余りが出て、地域コミュニティーを維持するための活動について意見を交わした。

 同会議は地域福祉の推進などを協議する場で、同地区では地域包括支援センターが主体となり、町内会や老人クラブの代表者や居宅介護支援事業所、行政の担当者らを交えて年4回、会議を開いている。

 本年度は前回までにグループワークで地域の課題を話し合い▽坂や階段が多く、気軽に出歩ける環境にない▽医療機関や商店など日常生活に必要な社会資源が近くにない―などが挙げられた。

 今回の会議では同センターの担当者が、抽出された課題を説明し「高齢者が住み慣れた地域で安心して安全に暮らし続けていくためにも、地域コミュニティーの維持が本質的な課題なのではないか」と指摘した。市職員から高齢者を対象にした「いきいき活動調査」の報告を聞いた上で、出席者が意見や情報を交換した。

 伊豆山の町内会長、民生委員からは「地域防災訓練に合わせて、地域を歩いてもらうことを考えている」「他の町内会の行事でも“合流”できるようにしたらどうか」といった声が上がった。泉地区の老人クラブの代表者は活動状況を報告した。

 市内では熱海地区で地域ケア個別会議、南熱海地区で茶話会が開かれている。市長寿支援室の担当者は「泉・伊豆山地区は他に先駆けて、地域の課題を共有し解決の方策を検討している」とし「包括支援センター、市社会福祉協議会と市が一緒になって他の地区でも地域ケア会議を進めていきたい」と話した。

 【写説】地域コミュニティーを維持するための具体策について意見を述べる出席者=熱海市伊豆山の熱海伊豆海の郷