「用と美」を備えた作品が並ぶ「暮らしの中の伝統工芸」展=MOA美術館

 ■作家46人の食器、茶道具 琳派の作品と68点

 熱海市桃山町のMOA美術館で16日、企画展「暮らしの中の伝統工芸」が始まった。日本工芸会に所属する作家約46人による食器、酒器、茶道具など「用と美」を備えた作品を中心に、琳派(りんぱ)の硯(すずり)箱など68点を展示、紹介している。

 同美術館のリニューアルに際し、メインエントランスの扉の漆塗りを手掛けた室瀬和美さん(漆芸・重要無形文化財保持者)の蒔絵(まきえ)飾箱「春風」をはじめ、陶磁、染織、金工など、さまざまな素材、技法の作品を並べた。江戸時代の生活芸術である琳派の掛物、着物などのコレクションを取り合わせて展観した。

 須田賢司さんのウオールナット大テーブルの上に、室瀬さんの「老松蒔絵椀(わん)」、白幡明さんのガラス「呑」、前田宏智さんの「金彩銀器」などをしつらえた展示もあり、来館者の目を引き付けている。

 同美術館の担当者は「暮らしの中で使う場面を想像しながら作品を見て、伝統工芸を身近に感じてほしい」と話した。

 来年1月23日まで。期間中、12月23日にオリジナルのすずり作り、1月13日にそばちょこへの絵付けのワークショップを催す。作家が講師を務める。参加費はいずれも1500円で、予約が必要。問い合わせは同美術館〈電0557(84)2511〉へ。

 【写説】「用と美」を備えた作品が並ぶ「暮らしの中の伝統工芸」展=熱海市MOA美術館