熱海ブランドの認定商品が掲載された雑誌を広げる阿部さん=熱海商工会議所

 ■専門店のラスカ出店弾み

 熱海市の地元商品を「熱海ブランド」として認定し、販売促進する熱海商工会議所の事業「アタミ・コレクション・エープラス」は、今年10月までの1年間に約5900万円の経済効果を生んだことが同商議所の検証で分かった。JR熱海駅ビル「ラスカ熱海」内への熱海ブランド専門ショップ出店が、大きな弾みとなった

 2011年度にスタートした事業で、15年末までの事業効果の検証では、約1億8千万円の経済効果を確認している。今回の検証は、昨年11月のラスカ熱海開業から1年を経過したのを機に実施した。商議所が窓口となって販路開拓した販売先からの商品代金支払い、旅行会社のクーポン換金額などを総計した。

 専門ショップの出店は、地域貢献を考えるラスカ熱海の運営会社・湘南ステーションビルと、販路拡大を課題にする地元事業者をマッチングさせた取り組み。46事業所87品の認定品のうち、菓子類を中心とした27事業所の45品が約10平方メートルの限られたスペースに並ぶ。

 店に寄せられた客の声を同商議所が事業者につなぐことで、個包装を増やすなど、パッケージの改良につなげるケースもあった。経営サポート課長の阿部博文さんは「商品を置いて良かった―ではなく置いてからが始まり。売り場の中でも競争がある。より売れる商品にしていくためにも支援を継続する」と力を込める。

 コンビニなどへの販路開拓支援、雑誌やガイドブック、テレビ番組の取材協力、視察を受け入れた団体へのPRも経済効果につながったとみている。

 18年も事業を継続し、市内事業者の新たチャレンジを支援する。19年の大型観光宣伝「静岡デスティネーションキャンペーン」のプレ期間を来春に控え、市や市観光協会などと連携した認定商品のPRの方策も探る。「熱海に来る客に熱海ブランドの認定品を喜んでもらい、リピートにつながるきっかけになるといい」と話す。

 【写説】熱海ブランドの認定商品が掲載された雑誌を広げる阿部さん=熱海商工会議所