芝生広場から望む風景を説明する土屋さん=網代の朝日山公園

 ■ 雑木、こつこつ伐採奉仕「相模湾の初日 見て」 富士山や房総半島、大室山… 「公園知って」

 朝日山公園(標高160メートル)から相模湾に昇る初日の出を見物してほしい―。熱海市網代で15年来、同公園に通う地元の土屋満男さん(75)が、眺望を妨げている雑木の伐採作業を、“所有者”である熱海市の了解を得て26日まで約20日間、行った。新年を前に、富士山や房総半島、大室山などを望むパノラマの風景が復活した。

 11月下旬から、ボランティアでこつこつと作業を続けた。チェーンソー、はしご、ロープなどを使って、ナラ、ヤシャブシ、シイなどの木を切った。刃物が幹に挟まるなどのトラブルもあり、地域の仲間の力も借りた。

 10年以上前、同公園では初日の出を見る会が開かれており、多い年は300人ほどが集まった。公園を囲む木々が成長して眺望を阻み、行事も途絶えたという。

 作業後、東側に開けた山頂付近では、丹沢山系、真鶴・三浦半島、横浜ランドマークタワー、東京スカイツリー(空気が澄んだ日)、初島、房総半島、伊豆大島などを見渡すようになった。北側には富士山も望む。

 山頂から60メートルほど離れた南東向きの芝生広場はほとんど海が見えない状態だったが、初島、大島、川奈崎、大室山などの景色が楽しめるようになった。

 土屋さんは「思っていた八分通りの景観を取り戻した。山からの風景というと姫の沢方面をイメージしがちだが、ここに素晴らしい公園があることを知ってほしい」と話した。

 伐採前、土屋さんや市公園緑地課担当者、市議会の川口健議長らが作業について打ち合わせた。

 【写説】芝生広場から望む風景を説明する土屋さん=熱海市網代の朝日山公園