芸妓衆が貫一、お宮に扮して熱海海岸の名場面を再現する尾崎紅葉祭=東海岸町(昨年の紅葉祭から)

 ■お宮の松前で名場面再現 資料寄贈、筆塚祭も

 熱海の名を全国に広めた小説「金色夜叉」の作者・尾崎紅葉(1868~1903年)をしのぶ催しが熱海海岸での名場面、主人公貫一とお宮の泣き別れの日にちなみ17日、熱海市内で行われる。「第76回尾崎紅葉祭」と「尾崎紅葉筆塚祭」で、主催者は多くの来場を呼び掛けている。

 紅葉祭は市が主催し、午後1時から東海岸町の「お宮の松」前で開く。今年は紅葉生誕150周年記念事業の“ハイライト”として式典を実施する。熱海芸妓(げいぎ)が「金色夜叉」の別れの名場面を再現し、同市出身の女優二宮さよ子さんが市民ら有志と共に同場面を語る。遺族からの紅葉関連資料の寄贈式もある。

 筆塚祭は、筆塚保存会が春日町の旅館「湯宿一番地」(旧・志ほみや旅館)玄関前に建つ筆塚で開催する。午前11時から神事を執り行う。終了後は仲見世通りで講談会や仲見世振興会による「貫一・お宮鍋」の振る舞いを予定している。

 「金色夜叉」は1897(明治30)年から1902(同35)年まで、読売新聞に連載された。紅葉祭や筆塚祭は、貫一の「涙で今月今夜の月を曇らす」というせりふの日にちなみ、毎年1月17日に行われている。

 問い合わせは市教育委員会生涯学習課〈電0557(86)6289〉へ。

 【写説】芸妓衆が貫一、お宮に扮して熱海海岸の名場面を再現する尾崎紅葉祭=熱海東海岸町(昨年の紅葉祭から)