ご開帳された毘沙門天王像に向かい手を合わせる地域住民ら=下多賀の小山毘沙門堂

 ■運慶作の像、住民ら次々参拝

 熱海市下多賀の小山毘沙門堂で3日早朝、大祭が開かれ、毘沙門天王像がご開帳された。鎌倉時代を代表する仏師・運慶の作と伝えられる像で、拝観できるのは1月3日の午前5時半からの1時間のみとあって、住民らが次々と訪れて手を合わせた。

 毘沙門堂を抱える富西寺の小野歓芳住職による読経が始まると、御簾(みす)がゆっくりと上げられた。読経と堂守の柳下キクエさん(97)が打つ太鼓の音が響く中、堂内外に集まった人たちは家内安全や商売繁盛などを祈った。

 お守りや札、縁起物のだるまなどの販売も行われ、参拝者が買い求めた。

 関係者によると毘沙門堂の歴史は不明だが、かつては大漁祈願の神として網代の漁師たちの信仰を集めたという。1975年に奉賛会が発足し、大祭の準備や運営に小山町内会とともに当たっている。蒔田広康・奉賛会長は「地域で協力して、大祭を大切に受け継いでいきたい」と思いを話した。

 【写説】ご開帳された毘沙門天王像に向かい手を合わせる地域住民ら=熱海市下多賀の小山毘沙門堂