利用会員からごみを受け取る協力会員=上多賀

 ■有償で住民手助け

 熱海市社会福祉協議会はこのほど、住民参加型福祉サービス「こつこつ」の対象を市内全域に広げ、本格始動させた。買い物やごみ出し、掃除といった暮らしの中で手助けが必要な市民を、地域のボランティアが有償でサポートする仕組みで、担当職員は「『こつこつ』を軸に、人との関係が切れない地域づくりを進めたい」と話す。

 サポートを受けたい人を「利用会員」、ボランティアを「協力会員」として登録する。利用会員の希望・相談に応じて、市社協が協力会員をコーディネートし、サービスを提供する。登録料はいずれの会員も500円(年間、保険代を含む)で、15分の活動に対し利用料は150円。平日の午前8時半~午後5時半が利用可能な時間で、一日あたりのサービス利用は最大で2時間とする。

 利用会員は市内に住む人ならば年齢、性別を問わない。協力会員は15歳以上(中学生を除く)の市内在住・在勤・在学者が対象になる。

 地域サロンの先駆けにもなった上多賀をモデル地区としてして2016年度から先行実施したところ、7人が利用会員、5人が協力会員となり、サービスが継続。居場所活動のきっかけになるなど、支え合う関係づくりの一助となったことから、市内全域へとサービスを拡大した。

 本格実施に当たり昨年末、サービスの概要を紹介したパンフレットを町内会を通じて全戸配布した。引き続きPRに力を入れ、利用・協力会員を募る。協力会員同士が情報を交換、共有する場も設ける考えで担当の原盛輝さんは「住み慣れた地域で暮らし続けるためにも、支え合う仕組みが必要。高齢化が進む中で、助けを求める声を上げられる地域づくりを目指したい」と話した。問い合わせは市社協〈電0557(86)6339〉へ。

 【写説】利用会員からごみを受け取る協力会員=上多賀