別府温泉の湯を全国に届けているトラック。熱海市には長野市長が給湯に立ち会うという(別府市提供)

 ■熊本地震復興支援への恩返し 来月、市長訪れ給湯 

 熱海市の姉妹都市・大分県別府市が2016年熊本・大分地震の復興支援のお礼として取り組む全国行脚のキャンペーン「別府温泉の恩返し」が2月15日、熱海市にやって来る。JR熱海駅前広場の足湯「家康の湯」に別府の名湯を注いで市民や観光客に開放し、「元気になった別府」をアピールする。

 復興した別府から全国へ感謝を届ける「“ありがとう”をカタチに」と銘打ち、市が昨年5月から行っている無料の「恩泉配達事業」。これまでに全国から2792件(22日現在)の応募があり、33都道府県の個人と福祉施設、観光施設など105カ所にトラック2台で名湯を配達した。

 熱海市は16年11月に復興支援として市民61人の公式訪問団を派遣しており、その恩返しとなる。当日は長野恭紘・別府市長自ら配達に訪れ、斉藤栄・熱海市長とともに家康の湯で給湯作業を行う。持ち込まれる湯は約7トン。給湯は午後1時から。空になったトラックは熱海温泉の湯を積んで別府に持ち帰り、市営の日帰り温泉施設「海門寺温泉」で同17日に「番外編の湯~熱海温泉~」として利用するという。

 別府市観光課の担当者は「熱海市には苦しいときに助けてもらい大変感謝している。別府温泉の恩返しで両市の交流をさらに深めたい」と話した。

 16年4月の同地震で別府市は震度6弱の揺れに見舞われた。基幹産業である旅館・ホテルは宿泊キャンセルが相次ぎ、地震直後は宿泊客数が前年比33%減に落ち込んだ。その後徐々に回復し、昨年末から今年初めにかけては1%増とV字回復したという。恩返しは今月末まで応募を受け付け、3月まで続けられる。

 【写説】別府温泉の湯を全国に届けているトラック。熱海市には長野市長が給湯に立ち会うという(別府市提供)