全国公募展で上位賞を受けた作品を眺める(右から)二見さん、大沢さん、河越さん

 ■「互いに勉強した成果」

 熱海市下多賀の書家・日本画家、松山幽紫さん主宰の書道団体「幽翠会」の熱海教室生がさきごろ、第26回全国書道展・全国教育書道展の一般の部で好成績を収めた。二見嘉香さん(74)=泉=が全日本書写書道教育連合会董事賞(7位相当)、大沢くに江さん(68)=伊豆の国市=が日本書写書道検定委員会長賞(10位相当)と宇都宮市教育委員会教育長賞、河越千加子さん(55)=上多賀=が栃木県議会議長賞(15位相当)を受けた。

 同展には全国各地から7451点が寄せられた。二見さんは古今和歌集の中から西行法師の歌を題材にしたかなを出展し、昨年に続いて上位賞に入った。「歌の意味を自分で解釈して表現するのは楽しい。その作品を認めてもらえ、一つ成長したように思う」とほほ笑む。

 定年退職後から松山さんに師事する大沢さんは、新古今和歌集の歌を題材にした硬筆の小作品と、古筆の臨書で各賞を受けた。「上位の賞は初めて。良い仲間に恵まれて、楽しんで書を続けてこれたのがよかったのだと思う」と語った。

 4年前から教室に通う河越さんは、百人一首の歌をかなで書いた作品を初出展し、入賞した。「まさか入賞できるとは思わなかった。とても光栄」と喜び「良い雰囲気の教室なので、これからも長く楽しく書を続けていきたい」と抱負を話した。

 自宅でそれぞれ稽古を重ね、月2回、起雲閣などで開かれる教室で松山さんの指導を受ける。教室生が互いの作品を見たり交換したりして、より研さんを深めているという。松山さんは「それぞれセンスを持っている。互いの作品から勉強しているのもよい結果につながったのだと思う」と教室生の成果を喜んだ。熱海市内の教室からはほかに土屋のぞみさんが奨励賞、石崎恵子さんが金賞を受けた。

 【写説】全国公募展で上位賞を受けた作品を眺める(右から)二見さん、大沢さん、河越さん