ダイダイを活用した新メニューを確認し合う各店舗の代表者=市役所第3庁舎

 ■市、特集発行しPR

 熱海市は31日、地元名産のダイダイを生かした新メニューの発表会を市役所第3庁舎で開いた。呼び掛けに応じて開発に取り組んだ市内7店舗の代表者が料理を紹介し、試食会も催した。新メニューは1日から各店舗で提供される。併せて市は新メニューを含むダイダイ商品を特集したタブロイド判情報誌「あたみ通信」を発行し、PRを展開する。

 観光ブランド・プロモーション事業の一環で、来遊客の食の満足度向上を図る方策を検討する中で、熱海らしい素材として同市が生産量日本一を誇るダイダイに着目。市内飲食3団体を通じて新メニュー開発の協力店舗を募り、“熱海だいだいプロジェクト”をスタートさせた。応じた7店舗は料理研究家・長田絢さんのアドバイスを受け、味と見た目にもこだわったメニューを考案した。

 レモンの代わりにダイダイの果汁を使ったイタリアンの前菜、ダイダイマーマレードを混ぜたたれに漬け込んだカルビを含む焼き肉のランチセット、ダイダイを刺し身のジュレや煮物の薬味などに使った和食の御膳といった、ダイダイの酸味や風味を生かした料理が完成した。発表会では各店の代表者が工夫点を交えてオリジナルメニューをアピールした。

 試食会に参加したダイダイ生産者の倉田とし子さん(72)は「それぞれダイダイの味を引き出していて、頼もしく感じた。ダイダイが熱海活性化の起爆剤になるとうれしい」と期待を話した。

 同市はJAあいら伊豆、熱海商工会議所などとも連携して“熱海のダイダイ”を発信し、消費拡大を図るとともに、市チャレンジ応援センター「エービズ」の相談体制を整えて新たな商品開発を促していく考え。立見修司・観光経済課長は「農業や漁業、加工業と観光の結びつきを強めながら、熱海全体で食のシーンを盛り上げて客の満足度を高めていきたい」と話した。

 【写説】ダイダイを活用した新メニューを確認し合う各店舗の代表者=市役所第3庁舎