ひしゃくで温泉をくむ芸妓=上宿町の大湯間欠泉前

 ■芸妓ら参列し「献湯祭」

 熱海温泉の守り神として知られる熱海市上宿町、湯前神社(雨宮盛克宮司)の春季例大祭で10日、湯くみ神事と献湯祭が行われた。参列者が大湯間欠泉から湧き出た温泉を神前にささげ、天与の恵みに感謝するとともに、熱海温泉の発展と市民の健康長寿を祈った。

 同神社奉賛会、市、市議会、地元町内会、熱海温泉ホテル旅館協同組合婦人部の関係者と熱海芸妓(げいぎ)ら約40人が参列した。

 大湯間欠泉から湧く温泉を参列者が順にひしゃくで湯おけに移すと、雨宮宮司が白磁の瓶子(へいし)に注いだ。雨宮宮司の先導で芸妓衆らが瓶子を同神社に運び、神前にささげた。

 献湯祭の神事に続き、奉賛会の佐藤元昭会長は「熱海が全国に知れ渡ったのは温泉があったからこそで、温泉を大切にすることが私たちの課題ではないか。今、熱海の観光や経済が好調なのも温泉のおかげだと肝に銘じ、絶えることのないように大切に守りたい」とあいさつした。

 湯前神社は、奈良時代の749年に、熱海温泉の効能を示した祭神・少彦名命(すくなひこなのみこと)を祭ったのが起源とされている。

 【写説】ひしゃくで温泉をくむ芸妓=上宿町の大湯間欠泉前