熱海市が製作した公共下水道のデザインマンホール。マンホールカード発行も計画している=市役所

 熱海市が同市初となる公共下水道のデザインマンホール(ふた)を作製した。貫一お宮と、梅と芸妓(げいぎ)をデザインしたカラー塗装の2種類で、一部はすでにJR来宮駅前と貫一お宮像の前に設置した。市は人気の「マンホールカード」を来年度作製し、全国から訪れるコレクターらに配布する準備も進めている。

 公共下水道の普及啓発と観光振興の一助にと、市制施行80周年記念で作った。市下水道課職員が原案を描いたマンホールは、貫一お宮とお宮の松、熱海名物の花火を組み合わせた絵柄と、梅と芸妓を描いたデザイン。ともにカラフルな樹脂塗装を施し、80周年のロゴが入る。

 各9個作製し、貫一お宮のタイプは貫一お宮像前と周辺の国道135号歩道、梅と芸妓は来宮駅前と熱海梅園内、市道梅園通り線の歩道にある既存のふたと交換する。設置工事は3月末までに完了する。事業費は約600万円。

 デザインマンホールの作製に合わせて同市は、下水道関係事業者らでつくる「下水道広報プラットホーム(GKP)」が2016年から発行している「マンホールカード」の発行準備も進めている。同カードはデザイン性に優れたマンホールをGKPが認定・発行しており、現在本県の沼津、富士を含む全国252自治体が293種のカードを無料配布し、「マンホーラー」と呼ばれる愛好家を中心にコレクターが増えている。同市は今春の第7弾公募に申し込み、認定が得られれば発行手続きに入る計画。担当者は「デザインマンホールとカードで下水道と観光熱海をPRしたい」と話した。

 同市では漁業集落排水を整備している初島に、伊勢エビをモチーフにしたデザインマンホールを一部設置している。初島を除く市域で整備を進める公共下水道には現在約6200のマンホールがあり、ふたは中央に市章が入った機能性重視のものが設置されている。

 【写説】熱海市が製作した公共下水道のデザインマンホール。マンホールカード発行も計画している=市役所