熱海市が導入し運用を始めた統合型GISの地図画面。行政事務の効率化、市民サービス向上が期待されてる=市役所

 ■一部情報公開も

 熱海市は庁内に統合型GIS(地図情報システム)を導入し、運用を始めた。コンピューター上の地図に各種の情報を表示し、庁内全体で横断的に活用する仕組み。同市は情報の「見える化」による行政事務の効率化を図るほか、一部の地図情報を公開し、民間の2次利用も進める。

 統合型GISは各部署で別個作成していた地図データを集約し、一つの基盤となる地図に人口分布や街区、公共施設、避難地など各種の情報を表示するシステム。複数の情報を重ねて表示できる利点があり、地域の状況把握、分析などに役立つとされる。国も地方自治体に活用を促しており、県内各市町が導入を進めている。

 同市は本年度約300万円を投じてシステムを導入し、庁内各部署のパソコンで基盤図を基にした地図情報データを作成、共用できる環境を整備。手始めに、活字の台帳しかなかったごみステーションの位置情報のデータ化に着手した。新年度は避難行動要支援者台帳作成として、要支援者の住まいを地図に落とし込み、災害時の避難・支援体制強化につなげる。

 今後作成する地図情報については一部をオープンデータとして一般に公開。市民らが地図情報を2次利用できるようにする方針。市秘書広報課の担当者は「さまざまな情報を地図で『見える化』し、行政事務の効率化、市民サービスの向上に役立てていきたい」と話した。

 【写説】熱海市が導入し運用を始めた統合型GISの地図画面。行政事務の効率化、市民サービス向上が期待されてる=市役所