組曲「白馬の海」を披露する団員と卒団生=起雲閣

 ■“幻の名曲”卒団生と熱唱 熱海題材に全5曲

 熱海少年少女合唱団(鈴木規雄代表)は25日、定期演奏会を熱海市昭和町の起雲閣で開き、同合唱団のために作られた組曲「白馬の海」を32年ぶりに披露した。団員3人に、シニアクラスや卒団生の会のメンバーの24人が加わり、熱海の風土、歴史、風景を表現した“幻の名曲”を情緒豊かに歌い上げて来場者を魅了した。

 組曲は1986年、同団の創立20周年記念に作られた。作詞家小黒恵子さん(故人)による「梅の花」「白馬の海」「淡雪の町」「熱海ざくら」「海はともだち」の5編の詩に、作曲家小林秀雄さん(同)が曲を付けた。5曲通して歌われるのは同年の初演以来で、市内外から130人を超える聴衆が集まり耳を傾けた。

 団員と卒団生らは、重ねてきた練習の成果を発揮して豊かなハーモニーを響かせた。劇団民藝(げい)所属の新沢泉さんによる朗読を織り交ぜて歌詞の世界を紹介し、岡範子さんが指揮、宮本玲子さんがピアノ伴奏を担当した。

 組曲のほかに、団員だけで「ぼくはキャプテン」など4曲を歌い、シニアクラスや卒団生有志を交えてディズニーの名曲と「永遠の花」「友情の歌」といった楽曲も演奏した。

 団員の中川侑紀さん(桃山小5年)と山口依里さん(第二小4年)は「卒団生と一緒に、気持ちよく歌えた」「普段大人数で歌う機会がないから圧倒された。また皆で歌えたらいい」と話した。20周年に在籍していた半戸松江さん(47)=裾野市=は「組曲は児童合唱の中では難しいけれど、言葉をかみしめながら歌った。熱海のための曲をこれからも歌ってほしい」と語った。

 同合唱団の団員は現在、小学4~6年の3人。演奏会では団員募集のチラシを配り、岡さんはあいさつで小学生の入団を呼び掛けた。同合唱団の問い合わせは岡さん〈携帯090(2683)5011〉へ。

 【写説】組曲「白馬の海」を披露する団員と卒団生=起雲閣