道路の相互移管で1日から県道熱海大仁線となった旧熱海市道=下多賀

 ■通行円滑化などに期待 

 県と熱海市は1日、下多賀地区を走る県道熱海大仁線と市道の一部区間の道路管理を相互移管した。道幅が広い市道が新しい熱海大仁線となり、地域の道路事情が改善。交通まひや事故への不安を抱く住民も「安心できる」と喜んだ。

 地元要望を受けて2009年度から県と熱海市で検討を開始。昨年3月に県道の約2キロと、池田楠ケ洞線などの市道2・4キロの各区間について道路管理を相互移管する覚書を締結し、準備を進めてきた。県道と市町村道の管理移管は県内で初めてで、全国でも珍しい事例という。

 移管によるトラブルや混乱、両道路の交通量が大きく入れ替わった印象はなく、初日は行楽車両などの通行もスムーズだった。旧県道沿いに住み、町内会役員として県に道路改良を要望したこともあるという出口尚さん(80)は「カーナビ情報が更新されるまで行楽車は入ってくるだろうが、ひとまず安心」と話した。

 住宅密集地を走る旧熱海大仁線は幅員が狭く、高さのないJR伊東線のガードもあって拡幅・改良工事が停滞。一方、マックスバリュエクスプレス熱海多賀店前交差点を起点に、山間部で県道に接続する旧市道は幅員が比較的広く、車の相互通行がスムーズだった。カーナビでは国道、県道など上位道路を優先して案内するケースが多く、下多賀地区では案内に従って行楽車や大型車が旧県道に流入。大型車がガードをくぐれずに立ち往生し、交通が一時まひする事態が度々あった。

 下多賀町内会の中島和昭会長は「旧県道は通学路でもあり、ほっとしている。移管は行楽車両にもプラスに働くだろう」と話した。

 【写説】道路の相互移管で1日から県道熱海大仁線となった旧熱海市道=下多賀