実家の写真を示しながら震災の教訓を語る森さん=市いきいきプラザ

 ■「愛する人のため生き抜いて」 

 熱海市内で活動するボランティア団体「スマイル熱海」(石橋浩美代表)はこのほど、市いきいきプラザで開いた「ごはんがっこう」に「タカタ・フェスタin熱海」のスタッフを迎えて東日本大震災に関する講話を聴いた。同フェスタとのコラボ企画で、子どもとスタッフ約20人が震災の教訓を踏まえたメッセージに耳を傾けた。

 スタッフは岩手県陸前高田市出身の森志津枝さん(58)=栃木県那須塩原市=で、実家は沿岸部にあり、津波で基礎部分だけ残して流失した。その様子を捉えた写真を見せながら、被害状況や復興に向かう古里の現状を説明。防災教育の大切さにも触れた上で「(海辺の町では)地震が来たら、なるべく高い所へ逃げて一人一人が自分の命を守ること。愛する人、大切な人を幸せにするためにも、逃げて生き抜いてほしい」と力を込めた。

 講話の前には、参加者が高密度ポリエチレン(ハイゼックス)の包装食袋を使った炊飯と蒸しパン、豆乳プリン作りを体験し試食した。フェスタで踊る「松の花音頭」の練習にも取り組んだ。

 同フェスタは防災・音楽イベントで、5月12、13日に熱海市の渚親水公園で開かれる。石橋代表がスタッフを務めていることから、昨年に続き合同企画を実施した。

 【写説】実家の写真を示しながら震災の教訓を語る森さん=市いきいきプラザ