陽光の園利用者とダイダイの花の摘み取り作業を行う植田さん(右から2人目)=上多賀

 ■袋詰めなど 「陽光の園」に業務委託

 熱海市内で起業した女性が、ダイダイの花を生かした新商品の開発を進めている。原材料として使う花の摘み取り作業をこのほど、障害者施設利用者の協力を得て、上多賀のダイダイ畑で行った。芳香(アロマ)蒸留水に加工して販売する計画で、「活用を広げてダイダイの付加価値を高めていきたい」と話す。

 通販会社で働く傍ら昨春、上多賀を拠点に雑貨ブランドの企画販売会社「anyit(エニット)」を立ち上げた植田翔子さん(35)で、これまでにダイダイを使ったアロマミストやアロマオイルを商品化している。

 花の活用は同社設立当初から視野に入れてきた。ダイダイ畑を持つ倉田晃平さんの理解を得て、花を譲り受けることになり、開花を待って摘み取りを行った。

 作業には、アロマオイルのラベル貼りや袋詰めなどの業務を委託する緑ガ丘町の生活介護事業所「陽光の園」の協力を得た。利用者6人が畑を訪れ、植田さんらと共に爽やかな香りを放つ花を一輪ずつ摘み集め、交流も楽しんだ。

 植田さんは「ダイダイの花の活用はまだあまりされていないので、面白いと思う。商品のニーズが増えれば、陽光の園への委託業務が広がる。ダイダイの活用を通して、いろいろな人とつながり、事業を展開していきたい」と語った。

 【写説】陽光の園利用者とダイダイの花の摘み取り作業を行う植田さん(右から2人目)=上多賀