交通系ICカードをかざして入場できる各施設配備の専用端末

 ■6施設で利用、特典も 

 熱海市は1日、交通系ICカードを使って市内の観光施設などで利用できる「熱海周遊満喫クーポン」を発売する。30日まで200人の限定販売で価格は2500円。6施設がカードで入場できるほか、スイーツ専門店で割引などの特典がある。同市は市場が拡大する交通系ICカードの利用者、観光客の利便性向上の一助にしたいとしている。

 来年の大型観光誘客企画「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けた誘客対策。JR東日本の関連会社が開発したクラウド型ID認証システムを活用した周遊クーポンとして、現在行われているプレDCに合わせて試験的に発売する。

 クーポンはJR東日本の「スイカ」、首都圏の鉄道・バス事業者が提供する「パスモ」など全国相互利用可能な交通系ICカードが対象となる。利用はJR熱海駅の観光案内所でクーポンを購入(電子マネー決済)し、カードにクーポン情報を登録。その後は提携したアカオ・ハーブ&ローズガーデン、熱海城、起雲閣、沢田政広記念美術館、創作の家、MOA美術館に配備した専用読み取り機にカードをかざすだけで入場できる。熱海菓子組合加盟10店舗では割引などの特典を受けることができる。

 有効期間は最初の利用日から2日間で、1施設1回の利用に限る。購入・利用はカードタイプのみ。専用アプリを入れたスマートフォンには対応していない。

 市観光経済課によれば、6施設の入場料は計4730~5030円。スイーツ店の利用も合わせた買い得感は高い。担当者は「お得感があり、カードでストレスなく市内周遊を楽しんでもらえるはず」と話した。

 同市は試験販売の結果から技術的課題、運用性などを確認し、静岡DCに向けた魅力あるコンテンツ作りと観光客の一層の利便性向上、交通系ICカードの対応強化に取り組んでいく考え。

 【写説】交通系ICカードをかざして入場できる各施設配備の専用端末