杉本さんと市民の交流を伝える資料が並ぶ展示コーナー=市立図書館

 ■献呈本、自筆の手紙も 

 熱海市立図書館にこのほど、名誉市民の作家杉本苑子さんと住民らとの交流の様子を伝える資料の展示コーナーがお目見えした。献呈本や自筆の手紙などが並び、来館者の目を引き付けている。

 杉本さんの著書を集めた館内での没後1周年企画展に合わせ、「地元の人との関係が分かる熱海らしい展示ができないか」と元嘱託職員の梅原郁三さん(76)が提案。同図書館長宛の手紙に加え、郷土資料として同館が保管する郷土史家の遺品の中から、杉本さんと親交のあった故・小沢幸子さん所有資料の一部を並べた。

 献呈本は小沢さんの名前に「謹呈」や「恵存」といった言葉を添え、杉本さんのサインが入っている。新聞連載された「鳥影の関」の切り抜きのつづりもあり、梅原さんは「小沢さんが装丁し、杉本先生に見せたら大変喜んで、題字を書き署名も添えてくれたと小沢さんから聞いた」と説明する。

 展示は7月末までの予定。

 【写説】杉本さんと市民の交流を伝える資料が並ぶ展示コーナー=市立図書館