クレーンを使って重傷者を船から引き上げる消防隊員ら=熱海港

 熱海署や熱海市、市消防本部、下田海上保安部、静岡地区水難救済会など9団体・事業所は29日、熱海港周辺で「津波避難・水難救助訓練」を実施した。約70人が参加し、海水浴シーズンを前に各機関が連携した迅速な救助活動、避難誘導を確認した。

 地震が発生し、大津波警報が発令されたと想定した。熱海海釣り施設の職員が釣り人に避難を呼び掛け、同施設駐車場まで誘導した。

 水難救助訓練は港内でミニボートが転覆して2人が投げ出され、1人が重傷―という設定で行った。下田海保や水難救済会の船が素早く駆け付け、重傷者はダイバーが海に入って救助した。ナナハン岸壁に接岸した船に消防隊員が乗り込み、意識やけがの状態を確認してからクレーンを使って陸に揚げた。堤防から転落した釣り人の救助にも取り組んだ。

 奥田交治署長は「これからの季節は行楽客が増え、水難事故発生の可能性も高まる。住民、観光客が安心できるように訓練してほしい」と呼び掛けた。

 【写説】クレーンを使って重傷者を船から引き上げる消防隊員ら=熱海港