免許証返納者に通帳ケースを配り詐欺への注意を訴える浅野課長(右)=熱海署

 ■「振り込む前に確認」 

 熱海署は運転免許証の自主返納者を対象に特殊詐欺被害防止広報をしている。返納手続きのため同署窓口を訪れた人に、「振り込む前に必ず確認」などのメッセージを記載した通帳ケースを配布し、詐欺への注意を訴えている。同署によると県内初の取り組みという。

 7月から始めた活動で、通帳ケースには運転経歴証明書を収納でき、同署独自の特殊詐欺被害防止対策「おもいやりかけ直し作戦」を紹介するカードを入れている。現金を求める不審な電話があった際、一度切って事前にカードに書いた子どもや孫の電話番号へ確認するよう呼び掛ける。

 免許証返納に訪れ、ケースを受け取った70代女性(下多賀)は「通帳を手に取ればまず『詐欺』という文字が目に入るので分かりやすい。使って被害に遭わないように気を付けたい」と話した。浅野祐史・生活安全課長は「交通課と生活安全課が連携して、1件でも多くシニア世代の被害を防いでいきたい」と語った。

 同署で運転経歴証明書を交付する人は年々増加している。2017年は約290人で、ほとんどが高齢者だった。

 【写説】免許証返納者に通帳ケースを配り詐欺への注意を訴える浅野課長(右)=熱海署