風情ある七夕香を楽しむ参加者=上多賀の「そば処多賀」

 ■伝統的な遊び堪能

 「七夕」を前に熱海市の香道愛好者らでつくる「愛香会」は5日、上多賀の「そば処 多賀」で「七夕香を楽しむ会」を開いた。市内外から83人が参加して、七夕飾りをしつらえた店内で伝統的な香当てを楽しんだ。

 大名香道・安藤家御家流の名取・田賀月沙鶴(げっさかく)さんの下で香道を学ぶ市民らのグループで、昨年に続いて同店で会を開いた。生徒たちが日頃の稽古の成果を発揮して、お点前や香の記などを担当した。

 七夕香は伽羅(きゃら)など用意された7種類の香木のうち、試み香で聞かなかった「牽牛(けんぎゅう)」「織女」の香を当てる遊びで、参加者は聞香(もんこう)炉を順に手に取り、顔を近づけて聞き分けに挑んだ。

 ほかに「星合(ほしあい)香」「三箇香」の席が設けられていて、参加者は順番に体験し古来の芸道の世界を堪能した。

 伊東市から参加の横井恵子さん(59)は「雰囲気を楽しめた。いろいろな香りを聞く機会は日常ではあまりないので新鮮で、落ち着いた時間を過ごせた」、函南町の謝名元英子さん(61)は「いろいろな香りを聞き、脳が活性化される感じがした。昔の人たちは優雅に楽しんでいたんだと思った」と話した。

 【写説】風情ある七夕香を楽しむ参加者=上多賀の「そば処多賀」