地域の魅力発信事業の新企画を練る観光団体と伊豆山神社の関係者ら=熱海第一ビル

 ■「心癒やす温泉地」前面に

 熱海市の伊豆山地区観光関連3団体は今秋、地域の魅力発信事業の新企画をスタートさせる。伊豆山神社での「猪目(いのめ)」探しと、般若院と連携した写経体験で、「心を癒やす温泉場」として伊豆山をアピールする。

 少子高齢化が進み、商店・事業所の閉鎖が相次ぐ地区内の状況を踏まえ、花火大会などの大型イベントに頼らずに誘客を図ろうと本年度、同事業の再構築を進めている。地元町内会、各種団体、寺社にも協力を呼び掛けたところ、伊豆山神社からは日本古来の文様の一つで、ハート形の猪目を境内で探す企画が提案された。

 イノシシの目に由来する猪目は魔よけの意味があるとされ、同神社でも社殿の飾り金具などに用いられている。参拝者に猪目探しを楽しんでもらうことで神社での滞留時間を延ばし、心を満たしてもらうのが狙い。実施に向け、伊豆山温泉旅館組合が中心となり、地図と解答用紙付きのチラシを製作する。

 写経体験は、伊豆山温泉の旅館・ホテルの宿泊者が対象で、宿泊先で自由に写経をし、心を癒やしてもらう。書き上げた用紙は各施設が般若院に納め、同寺から参加者に受領書を送る。猪目探し、写経体験ともに、宿泊招待券などが当たる抽選会を組み合わせる計画という。

 観光関連3団体の代表者と伊豆山神社関係者らがこのほど、熱海第一ビル内に集まり、二つの企画を練った。中川勝仁同組合長は「伊豆山地区は歴史の表舞台に登場する、魅力あふれる町。将来を見据え、さらなる魅力の再構築と再発信をして地域を盛り上げていきたい」と話した。

 【写説】地域の魅力発信事業の新企画を練る観光団体と伊豆山神社の関係者ら=熱海第一ビル