かがり火の写真を撮影する行楽客=長浜海浜公園

 熱海市の南熱海地区で16日夜、恒例の「網代温泉海上花火大会」と、送り盆行事の「百八体流灯祭」が行われた。色鮮やかな花火の大輪と、灯籠、かがり火がつくり出す美しくも幻想的な炎が海岸一帯に詰めかけた観光客や帰省客、住民を魅了した。

 ■多賀の海岸で百八体流灯祭 

 多賀観光協会は多賀地区の海岸で300年の歴史があるとされる百八体流灯祭を行った。

 長浜海水浴場では午後7時半ごろから灯籠を流し始めた。同協会の職員が住民らから灯籠を受け取り、腰まで海につかりながら沖に送り出した。多賀湾全体では約500個の灯籠が海面を彩った。

 約3キロの海岸線に薪を入れた300基の鉄かごが置かれ、8時に一斉に火がともされた。海水浴場では見物客が、赤々と周囲を照らすかがり火を写真に収めた。

 小山臨海公園まで連なるかがり火が緩やかにカーブする海岸線を照らし出すと、見物客からは「いっぱいある」「きれい」などの声が上がった。

 ■色とりどり大輪2千発 網代湾で花火大会 胸すく高速連打に歓声

 網代湾で行われた海上花火大会(網代温泉観光協会主催)は、和田木の国道135号を歩行者天国にし、3カ所からスターマインを含む大小約2千発を打ち上げた。

 わずか数十メートル先で打ち上げる花火は、周囲の山に音が反響する音など迫力いっぱい。色とりどりの大輪や、胸のすく高速連打のスターマインが漆黒の空と海原を美しく染めるたびに見物客からは歓声が上がった。

 国道沿いの大縄公園ではサザエのつぼ焼き、焼きハマグリなどの軽食、飲み物の模擬店が並び、家族連れやグループ客が海の幸などを酒のさかなに花火を楽しんだ。

 友人4人と浴衣姿で見物した東京都新宿区の会社員木村由佳さん(31)は「地方らしく温かな雰囲気で良かった」と感想を語った。

 【写説】かがり火の写真を撮影する行楽客=長浜海浜公園

 【写説】網代湾の夜空を美しく染める花火の大輪=下多賀