9月末で38年の歴史に幕を閉じる姫の沢自然の家=伊豆山

 ■年間の利用者 1986年に最多2万8080人 

 熱海市伊豆山の「市立姫の沢自然の家」が9月末で閉鎖となる。青少年の野外活動や団体宿泊研修で市民らに親しまれた施設だが、老朽化と少子化により開所から38年で歴史に幕を下ろす。

 同施設は青少年の健全育成、社会教育の振興を目指して1980年に開所した。姫の沢公園内に建つ施設は鉄筋コンクリート・一部鉄骨造り2階建て延べ床面積3024平方メートル。3~12人で使用する宿泊室14室・定員139人で、キャンプ場や屋外炊飯場も備え、市内の小中学校の野外活動や自然教室、通学合宿、市内外のスポーツ少年団の合宿、団体・企業の宿泊研修などに広く利用されてきた。当初は市の直営だったが、2008年の指定管理制度導入後は市振興公社の管理運営となり、名称も少年自然の家から変更となった。

 年間利用者は1986年の2万8080人が最多。その後は少子化により減少し、2017年度はピーク時の4割弱1万799人に落ち込んだ。施設面では老朽化に加えて現行の耐震基準を満たしておらず、費用対効果の検討を踏まえた16年10月の市総合教育会議で18年度末までの閉鎖が正式決定した。

 宿泊などの利用は9月で終了となるが、市振興公社が同施設と周辺で行う野外体験活動などのイベントは来年3月まで行われる。市教育委員会の担当者は「40代までの人であれば誰もが利用経験のある施設。惜しまれる閉鎖だが、小中学校は同種の市外施設を利用することで野外活動や自然教室を継続できる」と話した。

 【写説】9月末で38年の歴史に幕を閉じる姫の沢自然の家=伊豆山